1998年に企画した商品です。
1998年というと、STUDIO ORIBE はまだ会社として申請する前、新潟から出て来た俺達が初めてチャレンジした物作りの何型かに8ポケは既に含まれてました。一緒に6ポケカーゴも企画してましたが、どちらもラインはスッキリ目。当時まだ美脚パンツなる言葉はこの世には出現してなかったけれど、俺達が作ったパンツはカーゴでカジュアルなのに綺麗にはける、元祖美脚パンツだったんだと思います。
俺がファッションに目覚めたのは、22歳で新潟で古着屋を始めるほんの少し前で、恐ろしい話20歳まで街に服買いに行ったことすら無かったし、トラッドもデザイナーズブランドも知らずに大人になっちゃたワケです。そんな俺ですが小学生の頃、初めてスーパーで買ってもらったデニムぽいパンツ=ベルボトムを、ラインが気に入らなくてモモから膝下まで、返し縫いで自分でつめて履いてました。その頃既に自分なりに美脚にして履いてたことになります。
そんなワケで洋服屋になってからも、買って来たパンツもほとんど自分でラインを直してから履いていて、そんな積み重ねがORIBEでパンツを作った時に生きたのかな〜と思います、この8ポケットパンツも自分が手直しして履いてたパンツを原型に企画したのが始まりです。
2001、2002年と一度生産をやめてましたが、2003年に復活、2005年からストレッチ素材を使用、最初よりだいぶ細いパンツになって現在に至ってる次第です。たびたび素材を替えてきたけれど、その度にラインやパターンをきちんと見直ししてきたことが、時代を越えて支持された理由かな。
かなり細めになってスキニーブームの若い人にも受け入れられたのかもしれないし・・・。ちなみに俺はオジさんなのでワンサイズ上げて5サイズを履いてます。裾上げしなくてもなぜかうまく収まります。うまく出来てるなぁ。さすがベストセラー、これを読んだ貴方も1本どうぞ!
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