ボトムスの裾始末には幾つか種類がありますね。
その中でも頻繁に選ばれるのが「シングル」「ダブル」と呼ばれる始末です。
シングルは2種類あり、一般的なミシンで1本ステッチが入る始末と、ルイスと呼ばれるミシンを使い、ステッチが表から見えない始末のこと。ダブルは内側へ折り返した部分を外へ折り返し、あらかじめロールアップしたかのように見せる始末のこと。パンツの丈詰めをする際、どちらがいいですか?とかどちらがお好みですが?なんて会話を皆さんもしたことがあるのではないでしょうか?そんな時ちょっと役立つかもしれない話です。
洋服は一般的に「余計なモノ」が付けばつくほどカジュアルになっていきます。簡単に言うとステッチが見えるより見えない方、ポケットがあるよりない方がフォーマルとされています。例に漏れず、パンツの裾もダブルよりもルイスのシングルの方がフォーマルになります。フォーマルと言っても、例えば華やかな席の結婚式なんかは装飾品が許されているので、実際にそこまで気をつかうのはお葬式と結婚式の親族くらいではないでしょうか。
じゃあ普段はくパンツならどっちでもいいじゃんってことになりますよね。その通りどっちでもいいと思います。私は「ダブル」の始末が好きで素材やシルエットによって幅を変えて楽しんでいます。
そもそもダブルというのは、一説では雨の日に濡れないように裾をまくっている英国紳士を見た人が「あれ、オシャレやん!」って真似し始めたのが最初といわれています。この説から「ダブル」というのはただの装飾ということが分かります。ただもう一説あり、ウールやシルクのようなテロテロした生地をピンっと張らせるための「重りの役目」という説。なんだか妙に納得できますよね。
今回は、DELICIOUSの秋冬リラックスパンツをダブルに仕上げてみました。ホームスパンのようなルックスながら発熱・保温の機能素材で、ドレスパンツのようなクライミングパンツです。
原島
◆Knit ¥19,000+tax
◆Pants ¥14,000+tax |